執筆者
Roger Torello

 常にすべてのタイトルを狙うチームにあって、自身の出場機会が減ることは理解しているだろう。その結果、おそらく最後となるワールドカップ出場メンバー入りも危うくなる(アルゼンチン代表がワールドカップ出場を逃すというサプライズは別として)。だがマスチェラーノは、その挑戦を受け入れたようだ。

 メッシ以下、カンテラ出身のイニエスタ、ブスケツ、ピケらが幅を利かせるドレッシングルームにおいても、マスチェラーノの存在感は大きい。今シーズンここまで出場機会に恵まれていなかったが、ジローナ戦では久しぶりにスタメン起用された。マスチェラーノはアラベス戦、エスパニョール戦、ユヴェントス戦、ヘタフェ戦を最後までベンチで過ごしている。ルイス・エンリケ全監督と違い、バルベルデ監督は控え選手と積極的に会話を交わす。前述の試合にすべて勝利したのは、チングリとヘフェシートの会話にも何か秘密があったのかもしれない。

 マスチェラーノがキャリアで一番長く過ごしているクラブはここバルサだ。そのバルサで、これまで経験したことがないような状況が続いている。それでもアルゼンチン人選手は、何かを語ることなく、ただ黙々とトレーニングを続けていた。長いシーズン、監督はすべての選手を必要としている。必ずチャンスは訪れるはずだ。自分にそう言い聞かせていたのかもしれない。

 そしてエイバル戦、ジローナ戦の2試合連続で先発出場している。もちろん、これらはビッグマッチではない。しかし、勝ち点3ポイントをかけた重要な試合だ。何がリーが優勝に影響するかは分からない。このような試合でチームに貢献してくれるマスチェラーノ。それがドレッシングルームで他の選手からの信頼を得る理由のひとつだ。

MundoDeportivo編集部

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