執筆者
Lobo Carrasco

1.健闘したSDエイバルに2つのミス

 スタートからFCバルセロナを苦しめるべく、エイバルは両サイドバック(アナイツ・アルビージャ、ダビド・フンカ)と前線の並びを変えてきた。前半3分にはセンターバックの背後を取ったが、セルジ・エンリクはマルク=アンドレ・テア・シュテーゲンを惑わすことができず、早すぎるタイミングで右のインサイドでシュートを放った。これがバルサへの警告となる。

 前半15分まではホセ・ルイス・メンディリバル監督率いるチームが主導権を握り、バルサはカウンターを仕掛けることしかできなかった。先発の機会を得たネルソン・セメド、リュカ・ディニュ、パウリーニョ、デニス・スアレス、ジェラール・デウロフェウらと主力組の意欲は、エンリクの後方に並んだジョアン・ジョルダン、ゴンサロ・エスカランテ、ダニ・ガルシアらのハードワークによって押さえ込まれた。

 だがアレックス・ガルベスがペナルティーエリア内でセメドを押し倒すミスを犯し、リオネル・メッシに柔らかいタッチのPKを決めることを許してしまう。その後も激しい消耗を要するプレスをかけ続けたエイバルに対し、バルサは相手を押し込めるようになる時間帯が来ることを待っていた。

2.メッシとパウリーニョの跳躍

 レオはエイバルの勢いある攻撃を前線から眺めながらも、高い集中力を保ちながら崩しのプレーやフィニッシュを行うためのポジショニングを模索していた。

 デニスとデウロフェウはサイドを広く使いながら攻守にハードワークし、セルヒオ・ブスケツとアンドレス・イニエスタは中央のつなぎ役となり、パウリーニョは2列目から前線に攻め上がるチャンスを狙っていた。再びセットプレー、今度はコーナーキックからパウリーニョのヘディングシュートが2−0とする追加点をもたらした。ヨハン・ニースケンスを彷彿とさせるゴール、そしてレオとの連携。勝利の方程式である。

 ボールを回す上では大いに苦しめられた一戦ながら、バルサは実利に徹し、高い決定力を発揮することで2ゴールを手にした。問題はこの2ゴールがアウェーチームの後半のパフォーマンスに影響をもたらすかどうかだった。

3.エイバルの守備が崩壊

 後半の主役はデウロフェウとデニスだった。前者はドリブル突破をことごとく失敗してフラストレーションを溜め込み、後者はバルサの3ゴール目を決めた。パウリーニョのスルーからボールを受けたメッシのシュートはマルコ・ドミトロヴィッチの素晴らしいセーブに止められたが、こぼれ球をデニスが蹴り込んだ。

 その後エイバルはフンカの素晴らしいクロスをエンリクが合わせて1点を返すが、すぐにD10SがGKの股下を通す柔らかなゴールを取り返した。

 その後は両チームとも選手交代を含めた戦術的変更を施しながら数度のシュートチャンスを手にする中、再びドミトロヴィッチが守るゴールネットが揺らされた。これ以上は原稿を書くスペースがないのでやめておこう。

MundoDeportivo編集部

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