執筆者
Roger Torbelló

 ネイマールが数日前にバルサ残留の意思を強調するコメントを残していた一方、22日にチームが合宿を行っている米国ニュージャージー州でクラブ首脳陣と話し合いの席についた同選手の父親。会合の席ではPSGから巨額のオファーを提示されている事実を明らかにすると共に、ネイマールのバルサ残留についても言明を避ける態度に終始したという。これによりPSGがネイマール獲得に向け、メガオファーでバルサに攻勢をかけてきている状況が明らかにされた。

 弊紙や地元カタルーニャのラジオ局『RAC1』などの複数メディアが報じてきたように、バルサ首脳陣はこれまでネイマールのバルサ残留を信じて疑うことはなかった。しかし22日の話し合いの後では、その確信に亀裂が生じ始めていたとしても何ら不思議ではないだろう。事実、同局は23日、既にネイマールが退団に傾きつつあることを指摘している。

 ネイマール本人は現在、チームメートのメッシ、ルイス・スアレス、ジェラール・ピケ、更にジョゼップ・マリア・バルトメウ会長らと良好な関係を保ち続けている。22日に行われたユヴェントスFCとのプレシーズンマッチでも2ゴールで勝利に貢献するなど、改めてチーム内でその存在感の強さを証明している。またこれまで、PSGからの執拗なオファーや今シーズンにユヴェントスからPGSへ移籍したダニエウ・アウヴェスからの強い勧誘を受けながらも、一貫してバルサ残留が1番の選択肢であることを明言していた。

 ニューヨークで試合を観戦したネイマールの父親は、試合後に報道陣の質問に応じることなくクラブ首脳陣と同じバスでスタジアムを後にした。首脳陣との話し合いはこの後に行われたと見られている。

 23日も両者の話し合いは続けられるようで、ネイマールに設定された違約金2億2,200万ユーロ(約288億円)を支払う意思を覗かせているPSGのメガオファーにバルサがどう応戦していくか注目だ。

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MundoDeportivo編集部

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