執筆者
Manuel Bruña

 バライードスのセルタ・デ・ビーゴ戦にて、ラモスは近年のレアル・マドリードにおいて最低レベルのパフォーマンスを露呈した。幸いにも犯したミスは全てラファエル・ヴァランがカバーしてくれたものの、この日の彼はボールを持つたびに不正確なプレーを繰り返していた。

 プレー面では散々だったラモスだが、こと相手選手との小競り合いやレフェリーへの抗議、R・マドリードのゴール時に見せたセルタファンを侮辱する仕草といった言動については“安定したパフォーマンス”を見せていた。

 まるでラモスはこれらの行為を公式に許可されているかのようだ。彼がこのような特別扱いを受けたのはこれが初めてのことではないし、最後になることもないだろう。これは今季だけの傾向ではなく、何シーズンも繰り返されてきたことだからだ。

 ビーゴではラモスがイアゴ・アスパスを後ろから倒したPKが見逃されただけでなく、シミュレーションとみなされたアスパスが2枚目の警告を受け退場となった。アスパスはその前にも何度かラモスの厳しいファウルを受けていたし、ヨン・グイデッティは何をやってもファウルすら取られないラモスへの扱いにいら立ちを募らせていた。

 ラモスは最終的に警告を受けたものの、それ以外にもレフェリーが警告を提示すべきファウルはいくつもあった。レフェリーに詰め寄って抗議を行ったのも1度ではない。遂にはR・マドリードのゴール時にバライードスのスタンドに向かって地元ファンを侮辱する仕草まで見せながら、それも処分の対象とはならなかった。

 ビーゴで目の当たりにしたこれらの振る舞いは、今に始まったことではない。まるでラモスはシーズンを通してこれらの行為を繰り返せるよう、レフェリーたちから特別な許可を得ているようだ。それはサッカー界に関わる人間にとっては見過ごすわけにはいかないことである。

 1989―90、1999年にR・マドリードで指揮したジョン・トシャックは『ムンド・デポルティーボ』が行ったインタビューの中で次のように答えている。「ラモスはR・マドリード史上最も多くのカードを受けてきた男だ。既にフェルナンド・イエロらを超えてしまった。クラブワールドカップ決勝のこともよく覚えている。彼はR・マドリードが1―1とする前に退場してしかるべきだったが、この日のレフェリーにはR・マドリードの選手に退場を命じる度胸がなかった。先日の試合でも同様に、彼は退場処分を受けるべきだった。ラモスの通算警告数を超える選手が現れるとは思えない」

 トシャックが指摘したのは、昨年12月に日本で行われたクラブワールドカップ決勝にて、ラモスが退場処分を見逃されたことだ。チャンピオンズリーグでも彼は1度ならず警告を免れている。アトレティコ・マドリードとのチャンピオンズリーグ準決勝ではリュカ・エルナンデスを殴りながらもお咎めなしに終わり、UEFAも明らかな暴力行為に対して何の処分も科すことはなかった。

 ラモスがマラガとのリーガ・エスパニョーラ最終節、そしてカーディフのチャンピオンズリーグ決勝に出場できるのも、世界規模で受けてきた特別扱いの数々のおかげなのだ。

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MundoDeportivo編集部

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