執筆者
LOREA BAKERO
2005―06年CL決勝戦バルサ対アーセナルFC
試合は前半18分にGKイェンス・レーマンが退場となり、アーセナルが10人でのプレーを余儀なくされたが、ソル・キャンベルの得点が決まり0―1でアーセナルがリード。バルサは後半30分、アンドレス・イニエスタ、ヘンリク・ラーション、サミュエル・エトーのプレーによってゴールを挙げ、試合は1―1の同点となった。試合終了9分前、バルサはラーションとジュリアーノ・ベレッチの連携からゴールを決め、見事逆転勝利を果たした。
この日、メッシはけがで試合に出ることができなかったが、若きイニエスタが崩れかけたバルサを立て直したことが思い出される。2人はあれから10年以上、バルサで皆に夢を与え続けている。
11年を振り返って
2006年のこの日、2―1でバルサが優勝カップを手に入れた出来事は、その後の“バルサ黄金時代の始まり”を意味していただろう。黄金時代はロナウジーニョがバルサへ移籍した2003年頃から始まり、2004―05シーズンには6年ぶりとなるリーガ制覇を達成した。
バルサはフランク・ライカールト監督(2003―08)が去った後も、ジョゼップ・グアルディオラ監督(2008―12)、フランセスク・ビラノバ監督(2012―13)、ヘラルド・マルティーノ監督(2013―14)、現在のルイス・エンリケ監督(2014―)と、ここ11年間で27のタイトルを手に入れた。
2006年5月17日のフランスでの試合の他にCLで3冠、リーガで7冠、FIFAクラブワールドカップで3冠、UEFAスーパーカップで3冠、国王杯で4冠、スーペルコパ・デ・エスパーニャで6冠だ。
そしてこれからもまだ、バルサの勝利は止まる気配がなく、まるで無限のサイクルのようだ。