FCバルセロナは以前より、右サイドバックのベジェリンを2017―18シーズンへ向けた獲得候補として考えている。バルサのカンテラ(下部組織)出身の同選手は2022年6月までアーセナルとの契約が残っている。

 この数カ月、バルサは同ポジションのバックアップを強化するということも踏まえ、ベジェリンをセルジ・ロベルトの理想的な代役として考えている。周囲によると、同選手の獲得には約5,000万ユーロ(約60億円)の移籍金が必要だとされている。カンプ・ノウでは獲得交渉に向け、着々と準備が進んでいる様子ではあるが、同選手の契約条件は確認不可能であり、「ガナーズ(アーセナルの愛称)」が来シーズンのCL出場権を獲得できるかどうかはバルサにはどうすることもできないことである。

 出場権獲得を逃した場合(1997年より連続出場中)、獲得の可能性が高まることは間違いないだろう。ヨーロッパの大会への出場権なしでは、アーセナルは移籍金を下げざるを得ず、金銭面の問題も解決するだろう。

 プレミアリーグは最終節を残すのみとなっており、アーセナルは数字上CL出場の可能性を残している。マンチェスター・シティFCは出場権を争う3チームの中で3位であるが、本戦出場するためには3位となることが必須であり、4位となってしまった場合は予備予選からの出場となる。出場権を争う他の2チームがアーセナルとリヴァプールFCである。最終節をホームでエヴァートンFCと対戦するアーセナルが出場権を確保するためにはいくつかの条件がある。

 まず、上位チームのうち、ヨルゲン・クロップ監督のリヴァプールのみが敗れた場合。二つ目は、リヴァプールが勝利し、マンチェスター・シティが敗れ、アーセナルがマンチェスター・シティの得失点差を上回った場合(現在の得失点差は5)。また、アーセナルが引き分けてしまった場合でもリヴァプールが得失点差3以上で敗れた場合。マンチェスター・シティが3位の座を守り抜くためには引き分け以上の結果が必要であり、4位となってしまった場合は予備予選からの出場となる。

バルサへの切符

 全てはCLの出場権にかかっており、ベジェリンにとってそれが何より大切なことだということは明らかである。ベジェリンは生まれ故郷のバルセロナに戻りカンプ・ノウでプレーするという、幼い頃からの夢を実現したいと思っているだろう。

 確かに、ロンドンでも幸せな生活を送っている。実際、アーセナルにとって欠かせない選手で金銭面では上から5番目以内の高級取りにもなっている。それでもベジェリンにとってバルサは特別なクラブなのだ。バルサから移籍したことは既に過去の話であり、若くしてクラブを去った選手を恨むような人などいない。いわば、たまに発生するサッカー界の「通行料」のようなものである。

 バルサの最初の獲得候補選手であり、来シーズンも残留する見込みのアレイクス・ビダルとポジションを争うことになる。「やっかい」なのは、アーセナルのアーセン・ベンゲル監督である。ベジェリンがアーセナル移籍の際に3年間トップチームでプレーすることを約束しており、それは実現されている。同監督はベジェリンに助けの手を差し伸べ、同選手から忠誠を得ている。

 アーセナルはCL出場権を獲得できるのであろうか。90分間の戦いに注目が集まる。

MundoDeportivo編集部

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