執筆者
Xavier Bosch

 バルサ幹部は、有終の美を飾るエンリケ監督を称えると共に、次期指揮官を決めるために水面下で動いている。バルサの理念と今まで指揮してきた監督から、バルサ監督としてふさわしい人物像として「下を見ることができる」能力を持っているかどうかが重要となる。つまり、トップチームを強化させるために下部組織を頼りにする人物であるということだ。

 有能なエンリケ監督でも失敗と思われることがある。それは、監督就任シーズンにジェラール・デウロフェウ(ACミラン)を見放したことだ。また、右サイドバックが誰もいなくなった際に、バルサBのセルジ・パレンシアではなくハビエル・マスチェラーノを代役として起用したことも評判を落とした一つの出来事だ。

 バルサのトップチームの中の17人は、カンテラ上がりの選手である。そしてエンリケ監督が2016―17シーズンにバルサBから6人を招集した。最近ではリーガ第37節のUDラス・パルマス戦でジェラール・ピケが突然の欠場となり、エンリケ監督がマルロン・サントスを招集したのは記憶に新しい。
 また、エンリケ監督の最大の功績はカンテラ出身のセルジ・ロベルトとラフィーニャを世界レベルの選手まで成長させたことだろう。今の2人はどこのトップチームであろうと自身の実力を遺憾なく発揮できる。

 エンリケ監督のような優秀な指揮官でも、時にはカンテラの存在から目が離れてしまうこともある。しかし、それでも同監督の中には「バルサのサッカーはカンテラがあってこそ成り立つ」という一つの理念が心に宿っている。同監督が残したものはタイトルという目に見えるものだけではないことを私たちは心に留めておかなければならない。


FCバルセロナ 腕時計 SL

MundoDeportivo編集部

著者プロフィール MundoDeportivo編集部