執筆者
Javier Gascón

 審判技術委員会は16日、FCバルセロナとSDエイバルの一戦を、カナリア出身の審判アレハンドロ・ホセ・エルナンデス・エルナンデス氏が笛を吹くことを発表した。エルナンデス氏は、ベティスのホームで行われたリーガ第20節のバルセロナとレアル・ベティスの一戦(1―1)において、ジョルディ・アルバのシュートがゴールラインを50㎝以上越えていながらもゴールを認めなかったことで、一部で「ビジャマリンの禿鷹」と呼ばれている。

 対するマラガCFとレアル・マドリードの一戦は、バスク人のリカルド・デ・ブルゴス・ベンゴエチェア氏が務めることが決まっている。同氏は第2節のR・マドリード対セルタ・デ・ビーゴ戦において、オフサイドポジションにいたアルバロ・モラタのゴールを認め、メレンゲ(R・マドリードの愛称)に2-1の勝利をプレゼントした審判である。

 またエルナンデス・エルナンデス氏は、R・マドリードのホーム、サンティアゴ・ベルナベウで行われた第33節のクラシコにおいて、リオネル・メッシに対してスライディングをしたセルヒオ・ラモスにレッドカードを提示。結果的にもバルサが2―3で勝利をしたものの、メッシに対して肘打ちをしたマルセロ、そして繰り返し悪質なファールをしていたカゼミーロに対する退場処分を見逃している。一方、バルセロナが4―2で勝利した第28節バレンシアCF戦では、エリアカン・マンガラを退場処分としている。同主審が笛を吹いた中で良い思い出を挙げるならば、2015―16シーズン最終節、特に問題が起こることなく、アスルグラナ(バルセロナの愛称)が勝利を挙げていることぐらいだろうか。

 対してR・マドリードはエルナンデス・エルナンデス主審によって過去に2回の恩恵を受けている。リーガ第4節、アウェーで行われR・マドリードが0―2で勝利したRCDエスパニョール戦では、ハンドをしたS・ラモスに対する2枚目のイエローカードを見逃すと同時に、0―1の場面では、ペペとS・ラモスの明らかなPKに対して笛を吹くことをしなかった。また、第13節スポルティング・デ・ヒホン戦では、存在していないPKをルーカス・バスケスに与え、そのおかげでブランコス(R・マドリード)が2-1で勝利している。

 もう1名の審判、デ・ブルゴス・ベンゴエチェア氏に関しては、前述のセルタ戦で勝ち点2をR・マドリードに与えただけでなく、カンプ・ノウで行われたバルセロナ対マラガ戦において、ジェラール・ピケの正当なゴールを取り消している(試合は0―0)。さらに、R・マドリードがバレンシアのホームで敗北した試合を裁き(結果は2―1でバレンシアの勝利。しかしR・マドリードによる2つのPKが見逃されている)、引き分け(0―0)に終わったR・マドリードとアトレティコ・マドリードの一戦でも笛を吹いている。

 バルサ、そしてR・マドリードの試合に関するエルナンデス・エルナンデス主審、そしてデ・ブルゴス・ベンゴエチェア主審の誤審が存在していなかったら、バルサは勝ち点91(ビジャマリンでの2ポイントとピケのゴールによる2ポイント)を得ているはずであった。対してR・マドリードは、81ポイント(エスパニョール戦でのマイナス2ポイント、スポルティング戦でのマイナス2ポイント、セルタ戦でのマイナス2ポイント)となり、R・マドリードの1試合消化試合が少ないことを考慮しても、タイトルはアスルグラナ(バルセロナ)が手にしていたのである。

誤審による勝ち点を再計算すると以下の通り。

(エルナンデス・エルナンデス主審の疑惑の判定)
RCDエスパニョール対R・マドリード(第4節、0―2):0―1の場面において見逃されたペペとS・ラモスのPK(+2)
R・マドリード対スポルティング・デ・ヒホン(第13節、2―1):ルーカス・バスケスに与えられた存在しなかったPK(+2)
レアル・ベティス対バルセロナ(第20節、1―1):ゴールラインを50㎝割っていたものの認められなかった幻のゴール(-2)

(デ・ブルゴス・ベンゴエチェア主審の疑惑の判定)
R・マドリード対セルタ・デ・ビーゴ(第2節、2―1):オフサイドポジションにいたアルバロ・モラタのゴール(+2)
バルセロナ対マラガCF(第12節、0―0):オフサイドとして取り消された正当なピケのゴール(-2)

(実際の順位表)
1.FCバルセロナ 87ポイント
2.レアル・マドリード 87ポイント(1試合未消化)

(エルナンデス氏、デ・ブルゴス氏の誤審がなかった場合の順位表)
1.FCバルセロナ 91ポイント
2.レアル・マドリード81ポイント(1試合未消化)
(※R・マドリードが残り2試合で勝利し、バルセロナが負けたとしても、勝ち点でバルセロナを上回ることはできない)

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MundoDeportivo編集部

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