執筆者
DANI GIL

 残り2節となったプレミアリーグ、ジョゼップ・グアルディオラはチャンピオンズリーグ出場権をかけて戦っている。そのため国内リーグの順位表が確定する5月21日までは、来季に向けた決断が保留されている状況だ。これまでクラブが公式に発表したのはパブロ・サバレタの退団だけで、それ以外の動きは全くない。ノリートについても同様で、レアル・ベティスが興味を示しているという情報が広まっているが、それもまだ噂の域を出ていない。

 現時点でのノリートとベティスの関係は「成就しない恋愛」のようなものだ。2人の候補者から新会長を選出する株主総会を前に、突如としてロレンソ・セラ・フェレール氏が強化責任者として戻ってくるなど相変わらず騒がしいこのクラブは、現段階でノリート獲得に向けて動ける状態にはない。週給10万ポンド(約1,400万円)に達する彼の給料が、クラブ年間予算で賄える額ではないからだ。この障害はレンタル移籍という形で解決できる可能性があるが、シティは彼の獲得に費やした資金を取り戻さないうちに、給料の一部を負担するつもりはない。

 昨夏、1,800万ユーロ(約22億円)の移籍金でイングランド北部のクラブへ渡ったものの、ノリートはグアルディオラの構想からすぐに外れてしまった。開幕当初の数試合こそスターティング・イレブンを維持したが、年が明けてからはハダーズフィールド・タウンFCとのFAカップ5回戦の第1試合でしか先発起用されていない。それ以降はベンチ入りすらもままならなくなったこのフォワードについて、数週間前にグアルディオラは「彼が抱えている問題は、監督から起用されないことだけだ」と話していたが、その後もほとんどプレー機会を与えられていない。

 そのような状況にもかかわらず、『ムンド・デポルティーボ』に対してノリートの関係者は、シティの誰からも彼に移籍を勧めるような連絡は受けていないと説明している。彼の周囲が「今のところ他のどのクラブとも話はしていない」と明かしている以上、ベティス移籍も根拠のない噂に過ぎない。

 とはいえ、今夏の移籍期間中に何らかの動きが生じる可能性はある。もちろん、ノリートがグアルディオラの構想から完全に外れた場合の話だ。このスペイン人監督が新たなプロジェクトのキーマンとして強く望み、セルタ・デ・ビーゴからシティへの移籍を説得したにもかかわらず、その1年後にノリートは失望することになった。このまま状況を打開できず、スペイン代表のフレン・ロペテギ監督を納得させられるだけのプレー時間を重ねることができなければ、ワールドカップ出場という目標も失いかねない。

MundoDeportivo編集部

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