5月6日にビセンテ・カルデロンで行われた第36節のA・マドリード対エイバル戦において、ホームのサポーターが試合中に同都市のライバルであるレアル・マドリードを侮辱する内容のチャントを歌ったことを問題視したリーガは、本件をスペインサッカー協会(RFEF)及び、反暴力委員会に告発した。

 提出された報告書には、前半27分に南側バックスタンドのブロック224から228、331から334を占めるA・マドリードのサポーター約500人が約10秒間に渡って手拍子と共に「R・マドリードのファンどもは、クソ野郎(売春婦の息子)」とチャントを歌ったことが記されている。

 同様のチャントが後半27分にも同じ場所から約10秒間聞こえており、リーガによれば更に後半33分には、「悪臭が漂ってくる。妻に浮気されて頭にはっきりと角が生えたR・マドリードのファンドどもがやってくる。R・マドリードのファンどもは、クソ野郎。“フレンテ・アトレティコ”(A・マドリードの過激派サポーターの名称)はあいつ等の屍を見るのが大好きだ」という内容のチャントも確認されたようだ。

 リーガは当時の状況について、問題視されているチャントが南側バックスタンド上段に座っていた1人のサポーターの声に端を発しており、拡声器のようなものが使用されていたことを指摘している。
 その一方でリーガは、「問題のチャントが聞こえると、すぐさまスタジアムの電光掲示板に暴力的なチャントを非難するメッセージが映し出された」とも言及しており、ホームであるA・マドリードもチャントを看過していた訳ではなく、速やかな対応をしていた事実も明記している。

MundoDeportivo編集部

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