執筆者
ÁNGEL PÉREZ
ラス・パルマスは、2016―17シーズン素晴らしいスタートを切った。最初の17試合で、敗戦はわずか4試合のみだ。
キケ・セティエン監督率いるチームは、魅力的なサッカーを披露し、好評を得ていた。
それにもかかわらず、チームはシーズンが経過するにつれてサッカー以外の部分で不祥事を起こした。
その主役となったのは、FWセルヒオ・アラウホだ。2016年、同選手は血液検査で2度血中のアルコール濃度が陽性と判断され、また夜のクラブで小競り合いをしたことにより、チームから引き離されていた。結果、同選手は冬にチームから去った。
2017年1月10日、他の不祥事が起こった。コパ・デル・レイ(スペイン国王杯)ベスト16セカンドレグ(第2戦)、アトレティコ・マドリード対ラス・パルマス戦の翌日のことだ。
指揮官セティエンは練習のあとチームにオフを与え、何人かの選手たちは夜にクラブへ行って遊んだ。そしてハビ・カステジャーノが病院で数針縫うけがを負ったのだ。
さらに、2017年3月1日のレアル・マドリード対ラス・パルマスの試合で、アイタミ・アルティレスは交代に納得がいかず監督を批判。そのためアルティレスは、セティエン監督によってチームから離れることを宣告された。
これが唯一のセティエン監督と選手のぶつかり合いではない。
2017年1月14日に行われたバルサ対ラス・パルマスの試合では、ジョナタン・ビエラがセティエン監督に対して「もしこのままの戦術で試合を続けるならば、監督がプレーをしてくれ」とカンプ・ノウで怒りをあらわにした。
最後に、今週ロケ・メサとビエラが口論をし、何人かのチームメイトが彼らを落ち着かせるために仲裁しなければならないという事態が起こった。
ラス・パルマスの内部事情は悪い。彼らはバルサ戦で今までの汚名返上を果たそうとしている。

ラス・パルマス
揺れるラス・パルマス
5月14日、UDラス・パルマスはFCバルセロナとの一戦を控えている。リーガ開幕当初、好調であったラス・パルマスだが、数人の選手によるピッチ外での不祥事によって衰退を見せている。