執筆者
Xavier Bosch

 シーズンが終わる前に、来季も監督がチームを率いらないと知ると、その後のチームのパフォーマンスは低下するものだ。

 そういった内容の記事を書いたところ、何名かの『ムンド・デポルティーボ』の読者から、バイエルン・ミュンヘン時代のユップ・ハインケス監督の興味深いケースの話が送られてきた。それは今まで語ったこととは違い、例外となるものだ。

 ハイケンス監督は、往年の名プレーヤーだったこともあり、同監督を信頼しているチームと共に順調なシーズンを送っていた。
 しかし、クラブ側が他の指導者であるジョゼップ・グラウディオラ監督に賭けたことを、史上初の3冠に向けて戦っている渦中にいたチームは知った。

 バルサの場合、エンリケ監督が自ら選手やファンとコミュニケーションを取り、6月30日の退任を伝えたのは発表が早すぎた。エンリケ監督の言葉は、選手はこのチームに残るが、自分は去るのだといっているメッセージに変わり伝わってしまうのだ。
 
 グラウディオラ監督は退任を言うタイミングを心得ていた。同監督はリーグでも優勝を逃し、チャンピオンズリーグの敗退が決まった1週間後に、チームに別れを告げたのだ。事実上シーズンが終わるまで、選手たちの士気は下がることなくベストな状態だった。

MundoDeportivo編集部

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