執筆者
Santi Nolla

 ここ10年で全てを勝ち取ってきたチームへの賞賛の表れだろう。選手たちは逆転勝利を目指し、魂、意欲、勇気、そして自分たちのサッカーをするために尽力した。だが、トリデンテがここ数年示してきたような、普段持っている決定力が昨日は欠けていた。

 奇跡は勝手に生み出されるものではない。0―3をユーヴェ(ユヴェントスFC)相手にひっくり返すことは可能だったかもしれないが、とても難しいことだった。
 イタリアの王者たちはパリ・サンジェルマンFCのようなチームではなかった。彼らは単に金で雇われた傭兵の集まりではなく、ブッフォン、キエッリーニ、ボヌッチ、バルツァッリ、マルキージオのような選手がチームの心臓部として君臨。そこに高い質を買われて移籍してきたディバラ、クアドラード、イグアインといった選手たちが融合したチームだ。

 バルサは試合開始からファールをあまり取らない審判を相手にしながらもユーヴェの守備陣を破ることを試みた。メッシ、ネイマールのシュートは枠を大きく外れた。バルサは合計19本のシュートを放ったが、枠内シュートはそのうちわずか1本だった。
 ユーヴェは、後半は自陣に引いていたものの、前半はバルサに危険をもたらすプレーをしていた。

 チャンピオンズリーグは終わってしまったが、まだ反省をする時期ではない。まだ戦うべきリーガと国王杯が残っているのだ。ユーヴェとの試合で最も良かったことは、これまで何度も、数百万のバルサファンを楽しませてきた選手たちを拍手喝采で見送ったファンの姿勢だろう。いつかは負ける時がやってくる。それがユーヴェ戦のような厳しい敗戦であっても。
 この試合で選手たちのために素晴らしい雰囲気をつくり上げたカンプ・ノウにいることは、とても価値のあることではないか。バルサにとっては、ここ2年間で抜群だった決定力が足りなかった。ネイマールの涙が、この試合に懸けていた選手たちの思いを表していた。
 ヨーロッパの舞台から去る時はいつも、バルサのようなチームにとっては大打撃だが、ユーヴェ戦でのカンプ・ノウの誇り高き拍手喝采は、落胆した選手たちに、1日でも早く力を蓄えるための良いエネルギーとなるだろう。

 今週末(現地4月23日)には、ベルナベウでのクラシコが控えている。状況は不安定だが誇り高きこのチームには、まだリーガ優勝の可能性が残されており、彼らはマドリードで全てを懸けて戦うに違いない。

MundoDeportivo編集部

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